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    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    1月24日

    クロニクル批評空間

    時代ごとに売れた作品の傾向を分析し、何故、その作品が売れたのか、何が求められたのか?を考えていきます。

    現状、僕自身もゼロから始めるので、臆せず参加していただけると楽しいかもです。

    9件のコメント
    0
    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    1月24日  ·  編集済み:1月24日

    ひとまずの参考文献は、漫画家の山田玲司先生の著書「見下すことから始めよう」です。

    批評というからには、資料が足りませんが、だんだん増えていけば良いなと思っています。


    ということで、まずは0年代からです。


    一旦、著書に書かれている主張が正しいと仮定すると、0年代は【身近な他者をブロックした時代】と書かれています。


    0年代で起きた社会問題として、まず挙げられるのが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロです。


    イスラム過激派のテロリスト集団アルカイダによって、4機の米国国内民間戦闘機がハイジャックされ、かつてニューヨークにあったワールドトレードセンターに衝突、炎上し倒壊した歴史的事件です。


    この時代、僕は中学1年生でしたが、翌年2002年に日韓ワールドカップが開催されたのは、よく覚えています。


    さて、では作品の傾向としては、0年代に流行していたものは、何だったのでしょうか?


    2000年代アニメで検索すると、日本のテレビアニメ作品一覧 (2000年代 前半)

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E4%BD%9C%E5%93%81%E4%B8%80%E8%A6%A7_(2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3_%E5%89%8D%E5%8D%8A)


    まず、2000年を個人的主観として、パッと見で印象に残るのは、


    4月2日 - 2001年3月25日デジモンアドベンチャー02

    4月4日 - 2001年3月27日幻想魔伝 最遊記

    4月8日 - 9月23日サクラ大戦

    4月18日 - 2004年9月29日遊☆戯☆王デュエルモンスターズ

    10月16日 - 2004年9月13日犬夜叉


    です。


    次に、2000年代ヒットで検索すると、年代流行というサイトで出てきます。

    https://nendai-ryuukou.com/


    2000年代のヒットチャートを邦楽/洋楽のそれぞれ見てみると、


    2000年 邦楽ヒット曲 ランキング

    順位曲名歌手名売上枚数

    1位TSUNAMIサザンオールスターズ288.6万

    2位桜坂福山雅治228.0万

    3位Wait&See ~リスク~宇多田ヒカル166.2万

    4位Love, Day After Tomorrow倉木麻衣138.5万

    5位SEASONS浜崎あゆみ136.2万

    6位らいおんハートSMAP128.4万

    7位恋のダンスサイトモーニング娘。122.9万

    8位今夜月の見える丘にB'z112.8万

    9位ちょこっとLOVEプッチモニ112.3万

    10位NEO UNIVERSE/finaleL'Arc~en~Ciel110.3万


    2000年 洋楽ヒット曲

    曲 名歌手名

    イッツ・マイ・ライフ ボン・ジョヴィ

    ダズント・リアリー・マター ジャネット・ジャクソン

    カートゥーン・ヒーローズアクアウップス!...アイ・ディド・イット・アゲインブリトニー・スピアーズ

    マイノリティ グリーン・デイ

    シェイプ・オブ・マイ・ハート バックストリート・ボーイズ


    となっています。(洋楽に関しては、どこまで信用できるか不明ですが)


    さらに、2000年の高視聴率ドラマは、


    2000年ドラマ視聴率ランキング

    放送時間ドラマ名最高視聴率局

    日/21ビューティフルライフ41.3TBS

    月/21やまとなでしこ34.2フジテレビ

    日/21オヤジぃ28.0TBS

    土/21伝説の教師26.1日本テレビ

    水/21ショムニ 第2シリーズ24.3フジテレビ

    火/21ナースのお仕事322.7フジテレビ

    水/22平成夫婦茶碗~ドケチの花道~22.2日本テレビ

    土/21フードファイト21.5日本テレビ

    月/21二千年の恋21.0フジテレビ

    木/22太陽は沈まない20.9フジテレビ


    となっていますね。池袋ウエストゲートパーク が入っていないのは意外ですが、カルト的ヒットとして、印象には残ってます


    また、2000年のベストセラーは、


    2000年 ベストセラー本ランキング

    順位書 名著 者

    1位だから、あなたも生きぬいて大平光代

    2位話を聞かない男、地図が読めない女アラン・ピーズ

    3位ハリー・ポッターと賢者の石 ハリー・ポッターと秘密の部屋J.K.ローリング

    4位これを英語で言えますか?講談社インターナショナル編

    5位「捨てる!」技術辰巳 渚

    6位新・人間革命(7・8)池田大作

    7位太陽の法大川隆法

    8位子どもが育つ魔法の言葉D.L.ノルトほか

    9位経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編細野真宏

    10位人生の目的五木寛之


    が入っています。

    この辺、ベストセラーを見ると、2000年代の空気感が出ていて、面白いですね。2001年になるとどうなるかは、まだ見ていませんが、山田玲司先生の著書によると、0年代の特徴は、ファンタジーブームの幕開けとして喝破していたりしています。


    ちなみに、2000年代の映画は、

    https://ja.wikipedia.org/wiki/2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB


    世界最高興行収入映画の一覧を参考にすると、各年の最高興行収入映画では、


    洋画は、


    2000ミッション:インポッシブル2パラマウント$546,388,105

    2001ハリー・ポッターと賢者の石ワーナー・ブラザース$974,733,550

    2002ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔ニュー・ライン・シネマ$925,282,504

    2003ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還ニュー・ライン・シネマ$1,119,110,941

    2004シュレック2ドリームワークス$919,838,758

    2005ハリー・ポッターと炎のゴブレットワーナー・ブラザース$895,921,036

    2006パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェストディズニー$1,066,179,725

    2007パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドディズニー$960,996,492

    2008ダークナイトワーナー・ブラザース$1,001,842,429

    2009アバター20世紀フォックス$2,713,395,000


    と記載されています。


    さて、ミッション:インポッシブル2ですが、観たことはありますか?

    ものすごく恣意的になりますが、たしか、オープニングからトム・クルーズが演じるイーサン・ハントが、山をロック・クライミングしているシーンで始まります。


    そのシーン、本当に必要だったの?という気もしますが、わざわざ、現実的ではない飛びぬけた描写をしょっぱなに入れて、お客さんをワクワクさせる意図があったのかもしれませんね。


    と、思うのは、ある種のファンタジー性が始めから描かれていると思うからです。(0年代ファンタジーブームの幕開け)

    日本のドラマの「やまとなでしこ」も有名な作品で、とても面白いですが、もともと、数学者になりたかった中年の八百屋のおじさんが、スチュワーデスの綺麗なお姉さんと出会い、結婚するまでの物語ですね。

    この作品も、方向性としては、かなりファンタジーな要素(白馬に乗った王子様を求める不幸な少女)を持っていますが、最終的に、二人ともアメリカかどこかにいって、一緒に暮らすみたいな展開で終わります。


    ベストセラーランキングを見ると、ここでは、ハリーポッターが目立ちますが、2位に、話を聞かない男、地図が読めない女が載っているのが面白いですね。

    今では、本の9割がタイトルで売れると言われていますが、このタイトルが、そのまま「やまとなでしこ」な空気感を醸し出していて、なんとなく2000年代の雰囲気を感じられるような気がします。


    音楽として目出つのは、個人的に、宇多田ヒカル・倉木麻衣・浜崎あゆみ、そして、モーニング娘ですね。

    歌姫の時代が到来した一方で、男たちはアイドルに熱中していたのかなというのが、想像できなくもないからです。

    僕が中学生の頃は、クラスの女の子たちは皆、浜崎あゆみを聴いていて、一方で、男の子たちは隠れてモーニング娘を、あ、モーニング娘。を聴いていたような気がします。

    傷ついた心を叫ぶ女の子と、女の子の気持ちなんて全く見ようとしないで偶像を求める男の子って感じですね(嫌な言い方ですが)


    と、こうして観て見ると、2000年代はかなりハッキリと「夢の世界」であったり、「男女間の分断」が描かれていたのではないか?というように見えてきます。


    ちなみに、0年代は、オーラの泉をはじめとしてたスピリチュアルブームが訪れる時代ですが、この辺は、わかりあえない心から来る気持ちの分断と、その逃げ道としての「ここではない何処か」が、求められていたのかもしれませんね。


    そこに来ての2001年アメリカ同時多発テロと考えると、いろいろと考えさせられる気もしてきます。(まるで、ここではない何かが起きたようだった)

    星野 貴紀
    ダッシュ  ·  
    2月1日

    とりあえず読んでみますー。


    0
    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    2月1日  ·  編集済み:2月1日

    後半、自己啓発ですが、山田玲司さんは、絶望に効くクスリという漫画で、いろんな著名人にインタビューして、それを漫画にしていた方なので、結構、いろいろな視点を持っている人なんですよー。


    前半のクロニクル作品批評みたいなのは、マーケティング的なビジネス観よりも、その時代の空気を書いた実録にちょっと近いので、普通のリサーチよりも皮膚感覚が違いますね。


    ↑の記事も、参考文献の割に、だいぶ端折っているので、現物を読むと新しい視点が出来て面白いですね。笑

    0
    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    1月24日  ·  編集済み:1月24日

    続けて、このサロンは声優さんに興味のある方が多いので、各年代ごとに売れた声優、または売れた作品に出演していた方をリストアップしてみると面白いかもですね。


    その声優さんが、どんな作品に出演していて、どんな特徴を持っていて、それが時代の空気とマッチしていたのかどうか?を検証してみると、意外と売れる方程式が見えてくる可能性があるからです。(可能性が)


    ある種のモデリングにもなりますし、何より、そうしたリストは見たことないですからね~。お手伝いしてもらえると、楽しいです。


    もちろん、全部やると大変なので、時代の空気感を基準にするか、自分の見ていた作品を基準にすると、良いかもですね。


    2000年 1月 - 3月

    開始日 - 終了日作品名制作会社主放送局・系列話数

    1月3日 - 9月POPEE the ぱフォーマー瑞鷹KIDS STATION全39話

    1月5日 - 3月22日ブギーポップは笑わない Boogiepop PhantomマッドハウスTXN全12話1月10日 - 3月27日女神候補生XEBECNHK-BS2全11話

    1月10日 - 12月25日六門天外モンコレナイトスタジオディーンTX全51話

    1月26日 - 4月19日風まかせ月影蘭マッドハウスWOWOW全13話

    1月27日 - 4月13日OH!スーパーミルクチャンぴえろWOWOW全12話

    2月5日 - 5月20日マイアミ☆ガンズグループ・タックMBS全13話

    2月5日 - 9月23日マシュランボー東映アニメーションEX全32話

    2月6日 - 2001年1月28日おジャ魔女どれみ♯東映アニメーションABC全49話

    2月6日 - 2001年9月30日ニャニがニャンだー ニャンダーかめんサンライズNBN全83話

    3月28日 - 2002年2月26日だぁ!だぁ!だぁ!J.C.STAFFNHK-BS2全78話



    2000年 4月 - 6月

    開始日 - 終了日作品名制作会社主放送局・系列話数

    4月1日 - 10月1日GREGORY HORROR SHOW - THE SECOND GUEST -ミルキーカートゥーンEX全25話

    4月1日 - 9月30日モンスターファーム 〜伝説への道〜トムス・エンタテインメントCBC全25話

    4月2日 - 2001年3月25日デジモンアドベンチャー02東映アニメーションCX全50話

    4月3日 - 9月18日ゲートキーパーズGONZOWOWOW全24話

    4月3日 - 2001年2月1日へろへろくんスタジオフラッグ、スタジオボギーNHK教育全104話4月4日 - 9月19日銀装騎攻オーディアンプラムWOWOW全24話

    4月4日 - 2001年3月27日幻想魔伝 最遊記スタジオぴえろTX全50話

    4月4日 - 12月26日ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル日本アニメーションTX全38話

    4月4日 - 9月19日陽だまりの樹マッドハウスNTV全25話

    4月5日 - 9月27日タイムボカン2000 怪盗きらめきマンタツノコプロTX全26話

    4月5日 - 12月27日トランスフォーマー カーロボットぎゃろっぷTX全39話

    4月8日(特別番組)ギブリーズスタジオジブリNTV全1話

    4月8日 - 9月23日サクラ大戦マッドハウスTBS、MBS全25話

    4月11日 - 10月17日ファーブル先生は名探偵イージー・フイルムNHK-BS2全26話

    4月11日 - 7月4日BOYS BE…ハルフィルムメーカーWOWOW全13話

    4月14日 - 10月20日コレクター・ユイ(第2期)日本アニメーションNHK教育全26話

    4月14日 - 7月14日星界の戦旗サンライズWOWOW全13話

    4月15日 - 11月アニメ浪曲紀行 清水次郎長伝トマソンMBS全30話

    4月17日 - 2001年3月30日うちゅう人 田中太郎スタジオ雲雀TX全24話

    4月18日 - 2004年9月29日遊☆戯☆王デュエルモンスターズスタジオぎゃろっぷTX全224話4月19日 - 9月27日ラブひなXEBECTX全26話

    4月20日 - 9月28日妖しのセレススタジオぴえろWOWOW全24話

    4月26日 - 7月19日NieA_7トライアングルスタッフWOWOW全13話


    2000年 7月 - 9月

    開始日 - 終了日作品名制作会社主放送局・系列話数

    7月7日 - 2004年3月26日とっとこハム太郎トムス・エンタテインメントTX全193話

    7月7日 - 2001年3月30日メダロット魂トランス・アーツTX全39話

    7月11日 - 9月26日ストレンジドーンハルフィルムメーカーWOWOW全13話

    7月21日 - 2001年2月9日BRIGADOON まりんとメランサンライズWOWOW全26話

    7月26日 - 9月27日HAND MAID メイティー・エヌ・ケーWOWOW全11話

    7月28日(特別番組)ルパン三世 1$マネーウォーズトムス・エンタテインメントNTV全1話



    2000年 10月 - 12月

    開始日 - 終了日作品名制作会社主放送局・系列話数

    10月2日 - 2001年3月ハムスター倶楽部ベガエンタテイメントTX全130話

    10月2日 - 2001年9月28日デジタル所さんポリゴン・ピクチュアズNTV全245話

    10月2日 - 12月18日闇の末裔J.C.STAFFWOWOW全13話

    10月3日 - 12月19日ヴァンドレッドGONZOWOWOW全13話

    10月3日 - 2002年3月26日はじめの一歩マッドハウスNTV全76話

    10月4日 - 2001年6月27日GEAR戦士電童サンライズTX全38話

    10月4日 - 2001年1月10日グラビテーションスタジオディーンWOWOW全13話

    10月5日 - 2001年3月29日アルジェントソーマサンライズTX全26話

    10月6日 - 2001年3月23日Sci-Fi HARRYA.P.P.P.EX、NBN全20話10月6日 - 2001年3月23日勝負師伝説 哲也東映アニメーションEX全20話10月7日 - 2001年

    3月31日GREGORY HORROR SHOW - THE LAST TRAIN -ミルキーカートゥーンEX全26話10月7日 - 2001年9月29日真・女神転生デビチル東京ムービーCBC全50話

    10月8日 - 2001年6月29日ベイビーフィリックスRADIXNHK教育全65話

    10月13日 - 2001年3月24日無敵王トライゼノンイージー・フイルムTBS、MBS、CBC全22話

    10月16日 - 2004年9月13日犬夜叉サンライズYTV全167話

    10月16日 - 2001年1月8日サイバーシックストムス・エンタテインメント、NOAKIDS STATION全13話

    10月16日 - 2001年1月8日人造人間キカイダー THE ANIMATIONRADIX、スタジオOXKIDS STATION全12話

    10月22日 - 2001年3月25日学校の怪談スタジオぴえろCX全19話

    10月24日 - 2001年5月1日機巧奇傳ヒヲウ戦記ボンズNHK-BS2全26話

    11月6日 - 2001年5月29日ドッとKONIちゃんシャフトANIMAX全26話

    12月4日 - 2001年3月7日ピポパポパトルくん東映アニメーションBSフジ全65話

    12月5日(特別番組)手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件手塚プロダクションABC全1話

    12月25日(特別番組)ラブひな クリスマススペシャル 〜サイレント・イヴ〜XEBECTX全1話

    0
    星野 貴紀
    ダッシュ  ·  
    1月26日

    トピック立てありがとうございます。


    なかなか、闇深いところに足を踏み入れてしましましたね(苦笑


    純粋に作品ベースで考えるのも面白いとおもいますし

    制作会社や、音響監督(吹替なら演出)ベースで調べてみるのも面白いかもしれませんね。

    0
    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    1月27日

    いえいえ。自分のブログではないので、反応が芳しくなければ、作者どこいった展開になりますが(笑)

    ちょっとテストを兼ねて、書いてみました~。

    0
    管理者
    ダッシュ  ·  
    2月12日

    取り急ぎ、見下すことからはじめよう(山田玲司 氏・著)拝読いたしました。 半分くらいまで、まさかサルトルの実存主義的な話につながるかと思いながらドキドキしながら読みましたが なるほど、時代を顧みてなにが作品を作るに至ったかという考察は興味深いものでした。 これは、プレイヤー目線とクリエイター目線の話にもなるのかなと思うのですが 確かに作家であれば、イデオロギーが作品に反映されることもあるなぁと。 反対に俳優や声優は個人の中にはイデオロギーは確かにあるのでしょうけれど、それと演じる役は必ずしも一致することはない…というのが難しいところですね。 以前、このサロンで 俳優の仕事は実存主義たりうるか的な投稿をした際に その当時の答えとして自分の中で『役ありき』である…というところに落ち着いた感はあったのですが 主体性を持って活動しようとすればするほど、使われる役者から使ってもらう役者に、はたまた作品を作っていく役者になるのではないかとも思うようになりました。 これだけメディアに中の人が出る時代にあっては、エンドユーザーや、カスタマーが俳優個人に注目する機会も今後増えていくと思います。 自身のイデオロギーや、作品系統を考えていくことは有益なような気はしますね。 果てしないことではありますけれども。

    0
    管理者
    ダッシュ  ·  
    2月12日

    あ、管理者でコメントしてしまった。星野です。

    0
    hirosegeorge
    ダッシュ  ·  
    2月13日  ·  編集済み:2月13日

    実存主義の観点から読み込まれるとは、面白いですね。^^


    作家さん全般とは言えませんが、何か物語を描くというのは、その作家自体に人や社会に訴えたい『考え』があるだろうというのが、演劇には多いですね。


    例えば、チェーホフは今では古典作品の扱いですが、チェーホフ自身は医者として多くの人間を見てきたことから、『人間の尊厳とは何か』という思想を持ち、それを前提に作品を描いたとも言われていますね。


    そのため、チェーホフのような天才的な作家の描いた『役』には、必ず作家が意図した『考え』が反映されているとも言われています。


    とはいえ、現代で消費される作品のすべてが、作家の『考え』を反映しているとは言いにくい状況もありますよね、それこそ、これは何のために創ったのだろうか?という作品も、良くも悪くもありますからね。


    その辺は、山田玲司さんはちょっと批判的で、麻酔コンテンツと覚醒コンテンツという二項対立を煽ってたりしてますが(笑)


    【俳優の仕事は実存主義たりうるか】


    というのは、大きなテーマですよね。ゆくゆくは、自分とは何かという自己分析の観点に関わっていく問題だと思います。


    実存を考える上で、必ず設定しないといけないテーマは、【実存しない】ということではなく、存在とは何か?という問題だったりもしますよね。


    何故なら、【実在】と【存在】とは全く違う現象でありながら、【存在】は実在を包摂する概念だったりもするからです。


    例えば、【役】というのは実在しませんが、【存在】はする情報ですし、人間の場合も生きているものは実在しているが、死んでしまった場合、実在していた=今は存在しているという情報に先立つ存在となったとも言えます。


    もちろん、本質的には、生きている人間も情報媒体として存在しているに過ぎないというのは前提なので、【実】とは何かという話になりますが、ここで人間も実ではないとすると、空観思想としては正しいですが、では、今、目の前に存在している【つまり、自分が認識している対象】を、殺しても良いのか?というと、空観思想は誤っているという話にも繋がりますね。


    いわば、命の連続性を保証する【実】とは何か?という話になりますが、これを実ではなく【仮】に有るもとのしようとするのが、仮観思想ですね。お金はみんなの共同幻想=空だけど、社会を成り立たせる機能として役割=仮として利用しようというのが、両者のバランスを取った中観思想だったりもします。


    そこで、イデオロギーの話に戻りますが、そもそも、実在している人間で『考え』のない人、つまり『イデオロギー』のない人というのは存在しないので、自覚の有無はあれど、イデオロギー=評価の基準を持っていない人はまた、実在しないとも言えます。

    何故なら、評価の基準を無くした人のことを、定義上、悟った人というからですね、お母さんと消しゴムの価値が平等になった人は、悟った人いう話にもなります。(重要性評価関数がないため)


    その意味で、『役』とは何か?という話にもなりますが、定義上、悟っていない人間が描いた作品の中に存在する『役』というのは、作家が悟っていない限り、もちろん、悟っていたら作品など描くモチベーションが生まれませんが、作家のイデオロギーを反映した鏡であるはずだと言えますね。


    仮に、役がアプリオリに、つまり、先見的に存在している存在であるという前提を肯定すると、全知全能の神を肯定することになるので、またややこしい問題に入りますが、サルトルが無神論であったことを前提とすると、実存が本質に先立つというのは、この本質とは、空観思想・仮観思想というよりも、中観的な見方に近いですね。


    その意味で、中観的に見ると、空観上、私は存在しないし、実在もしないが、仮に私が存在する、実在すると定義する場合、私は私以外の『関係性』によって実在=仮の役割を与えられるという話になるのかなと思いました。


    つまり、本質とは関係性であり、関係性は宇宙がビッグバンによって生まれたことにより生じる、もちろん、ビッグバンが何故、生まれたのかというまた別の関係性の問題を孕みますが、その関係性を定義することが、目線=視点を作るということになるという話になるため、時代ごとに売れた作品・売れた声優を分析することは、その因果関係=関係性を定義することに等しいので、売れる実存を作る場合、作家のイデオロギーと社会の流れを分析すること、また、そこに自身の存在を『役割』として定義されていくことは、実存を定義されるためには、避けては通れない問題ではないかという感じですね。

    0
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